昨日のブログでは、ぎっくり腰・ヘルニア・坐骨神経痛の違いについてお伝えしました。
その中で「ヘルニアは20代〜30代の若い世代に最も多く発症する」とお伝えしたところ、「えっ、ヘルニアって年齢を重ねてからなるものじゃないの?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
本日は、なぜ若い世代に腰椎椎間板ヘルニアが多いのか、その理由と日常でできる予防法について詳しく解説します。
【 20代にヘルニアが多い理由:椎間板の「保水力」と「内圧」 】
「若くて健康的だから大丈夫」と思われがちですが、実は若い世代のお身体だからこそヘルニアが起きやすい理由があります。
背骨と背骨の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」の中心には、ゲル状の「髄核(ずいかく)」という組織があります。
20代の椎間板は水分を非常に豊富に含んでおり、内圧(パンパンに張った状態)が高くなっています。
例えるなら、「水が限界まで詰まった風船」のような状態です。
この内圧が高い状態で、スポーツでの激しい動きや、お仕事での重い物の持ち運び、長時間のデスクワークなどの負荷が加わると、風船の膜が破れて中身が飛び出しやすくなってしまうのです。
【 実は逆効果!?クランチ(上体起こし)ばかりの腹筋運動に注意 】
スポーツを行っている方やトレーニング好きな若い世代に特に知っていただきたいのが、「腹筋の鍛え方」です。
腰痛予防のために一般的な「クランチ(上体を丸める腹筋運動)」ばかりを繰り返すのは、実はおすすめできません。
表面にある「腹直筋(アウターマッスル)」ばかりが優位に強くなりすぎると、お腹の深層にある「腹横筋(インナーマッスル)」が働きにくくなり、骨盤や背骨のスムーズな動きを制限してしまうからです。
土台となるインナーが働かない状態でアウターだけを酷使すると、結果として腰椎の一箇所に強い負担が集中し、ヘルニアのリスクを高めてしまいます。
【 痛みが出る前に!若い世代におすすめのセルフケア 】
ヘルニアや激しい腰痛を予防するためには、腰そのものだけでなく「股関節から下半身の柔軟性向上」と「インナーが使える状態に整える」ことが欠かせません。
・下半身(ハムストリングス・ふくらはぎ・股関節)のストレッチ
太ももの裏(ハムストリングス)や股関節の硬さは、腰骨のゆがみに直結します。お風呂上がりなどにじっくり伸ばしましょう。
・腸腰筋(お腹の奥の筋肉)のセルフマッサージ
デスクワークや長時間の座り姿勢で固まりやすい腸腰筋は、ストレッチだけでは緩みにくい特徴があります。骨盤の内側あたりを「イタ気持ちいい」くらいの強さで優しく指圧してほぐすのが効果的です。
・ストレッチポールで「背骨のリセット」と「インナーの活性化」
ポールの上に仰向けに寝て呼吸を整えるだけでも、丸まった姿勢がリセットされ、背骨や肋骨まわりの緊張がほぐれます。背骨の位置が整うことで、お腹の深層筋(インナーマッスル)が自然と働きやすい状態を作ることができます。
【 違和感を感じたら、我慢せず早期のご相談を 】
「若さ」に頼って痛みを我慢していると、飛び出した椎間板が神経を圧迫し、お尻や足のしびれへと悪化してしまうことがあります。
当院では、お身体の深部にある原因や痛みの発生源を安全に検査・アプローチするため、特殊電気施術(ハイボルト)などを活用し、お一人おひとりの状態を丁寧に見極めていきます。
なお、問診やチェックの段階で医師による精密検査(MRI等)が必要と判断した場合は、整形外科などの医療機関受診をご案内しております。
当院でインナーマッスルと骨格の連動性を整え、“活き活きと動き続けられるカラダ”を一緒に作っていきましょう!







