EMS(電気刺激機器)を当てて、胃や腸などの内臓に影響はないの?

みなさん、こんにちは たかや鍼灸・整骨院 名倉です。
「お腹にEMS(電気刺激機器)を当てて、胃や腸、膀胱などの内臓に悪影響はないの?」
「電気で内臓が傷ついたりしないか不安……」
当院でインナーマッスル(深層筋)への施術を行う際や、ご自宅でのセルフケアについてご相談を受ける中で、このような質問をいただくことがあります。
結論からお伝えすると、適切な機器と正しい使い方であれば、EMSの電気が原因で内臓が傷ついたり、病気になったりするような悪影響はありませんので、ご安心ください。
本日は、なぜ電気刺激が内臓に害を与えないのか、そして家庭用EMSと医療用電気施術の違いについて解説します。

なぜEMSの電気が内臓に悪影響を与えないのか?


電気機器と聞くと内臓への負担を心配されるかもしれませんが、安全性が保たれている理由は主に2つあります。
1. 筋肉と内臓では「反応する神経の種類」が異なる
EMSが作用するのは、自分の意思で動かすことができる「骨格筋(筋肉)」を動かす神経です。一方で、胃や腸、腎臓などの内臓は「自律神経」によってコントロールされているため、筋肉を収縮させるための電気刺激によって内臓が異常な動きをする心配はありません。
2. 家庭用EMSは「皮膚から浅い筋肉」までしか届かない
市販されている家庭用EMSの多くは「低周波」と呼ばれる波形を使用しています。低周波の電気は皮膚の表面近く(皮下脂肪や表面のアウターマッスル)で抵抗を受けやすいため、お腹の奥深くにある内臓まで強い電気が到達することはありません。
むしろ、お腹周りの血流が良くなることで、便秘の解消や冷えの改善といった副次的な良い変化を感じられる方もいらっしゃいます。

注意すべき「唯一のリスク」と正しい知識


内臓そのものへの害はありませんが、注意すべきポイントがいくつかあります。
ペースメーカーなどの医療用電子機器を使用されている方
妊娠中の方、または妊娠の可能性がある方
お腹の中に強い炎症や腫瘍等がある方
こうした場合は、電気刺激が身体の負担になる可能性があるため、使用をお控えいただくか医師への相談が必要です。
また、「早くお腹を引っ込めたい」からと長時間・過度な強度で使用すると、内臓ではなくお腹の皮膚の火傷(かぶれ)や、筋肉を痛めてしまう原因になりますので注意しましょう。

家庭用EMSと当院での電気施術(ハイボルト・高周波)の違い


先ほどお伝えした通り、家庭用EMSは安全面を考慮して出力が抑えられており、表面の筋肉(アウターマッスル)にしか届きません。
前回のブログでもお話しした「腸腰筋」や「腹横筋」といった、腰骨や骨盤を支える最深部のインナーマッスルまで電気を届かせることは困難です。
当院で使用している高周波やハイボルト(特殊電気施術)は、皮膚に強い痛みを与えることなく、お腹の最深部にあるインナーマッスルまで安全に電気刺激を到達させることができる専門機器です。
内臓に負担をかけることなく、腰痛の根本原因である深層筋の緊張をほぐし、正しく使える状態へと導くことができます。
なお、当院では、EMSを無理に勧めることはありません、適切な判断のもと必要性が高い方に続けられそうかを体験していただくようにしております。
「自分の使っているケア機器は大丈夫?」「お腹のインナーを正しく鍛えたい」という方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
“活き活きと動き続けられるカラダ”を、私と一緒に叶えていきましょう!