本当は全身の問題?魚の目!
さて、今回は魚の目について記事を書いていきたいと思います。魚の目という言葉はすでに市民権を得ていますので多くの方がご存知のことと思いますが、これが出来てしまうと歩くたびにちょっとした痛みがあったり、見た目もよくありませんので、あまり出来てほしくないというのが正直なところだと思います。 また男性でも女性でもこれが出来ると普段から履いている硬い革靴のせいだ、普段から履いているハイヒールのせいだ、と早合点してしまうと思います。もちろんそれも大きな原因のひとつではありますが、魚の目ができやすいという方は全身のバランスがよくなかったり、足の形がよくなかったり、そういった所にも原因が潜んでいる場合があります。 特に女性にとって足元はビーチサンダルやハイヒールを履いたりと一年中、露出している方も多いと思いますので、自分自身の傾向をよく見てなるべく早く改善できると良いですね。それでは記事を初めてまいります。

魚の目の正体は?

魚の目というのは度重なる負荷によって皮膚が防衛策として作り上げる角質層の塊です。似たようなものでタコもありますが、基本的には同じ理由から生まれる角質の塊です。唯一の違いは魚の目には塊中心に芯があり、タコにはそれがありません。 ですから魚の目の場合、歩いていると芯が皮膚に刺さり痛みを感じることがあります。ちなみに出来上がりに違いが生まれる理由は掛かる負荷に捻じれが加わっているか、いないか、ということですが、負荷がかかりやすい所はだいたい似ているので同じような場所に出来ることが多いです。 さて、ここで注意点を一つ。魚の目やタコができた場合。真っ先に思いついてしまうことは見た目の悪さ痛みから自分自身でカミソリなどを使って切り取ったり、市販の薬を塗ることです。 市販の薬は効かなければ、ほかの対処を考えると思いますのでまだよいのですが、自分でカミソリを使って切ると患部から雑菌が繁殖したり、ほかの細菌が侵入して化膿したり、ほかの問題が発生してしまうことがあるからです。 また特にお子さんに出来た場合も注意が必要です。通常、子供の柔らかい足の肌に魚の目やイボが出来ることはマレでその多くはミルメシアと呼ばれるウィルス性のイボの可能性が高いです。このミルメシアは魚の目やタコによく似た見た目をしているので大人に出来ても勘違いしてしまう人が大半だと思いますし、可能性は低いですがウィルス性なので他人に移ってしまう場合があるのです。対処には十分に注意しましょう。

魚の目の原因は?

冒頭でも触れていますが、一つ目は自分の足に合っていない硬い靴長時間・高頻度で履いてしまうことが挙げられます。特に同じ靴を履き続けていると同じ個所に負荷が集中してしまうのでさらによくありません。 とはいえ、フォーマルな場所やビジネスシーンでは履かなくてはならない場合もありますので、場所につくまではスニーカーを履いてみたり、誰も見ていないところでは抜いで、なるべく履いていない時間を短くすることをお勧めします。 次に魚の目やタコは男性に比べて女性の方ができやすい傾向があります。これはそもそもの骨格構造が弱いことと、それに付随する問題が多くあるからです。 どういう意味かというと骨格構造が弱いと足を初め、骨盤や膝なども変形しやすいのです。例えば膝が変形するO脚やX脚になると本来は骨盤からまっすぐかかとまでかかる負荷が足指の左右にかかったりその中心にかかったりと余計な場所に負荷がズレてしまうのです。 また変形に関していえば、やはり男性に比べて外反母趾、内反小指、偏平足などにもかかりやすいので余計な箇所に負荷がかかります。そうして出来た魚の目やタコは、ご自身でも気づかないうちに重症化していき、痛みが出てくるとそれをかばうように歩くので身体のゆがみが悪化し、また魚の目ができやすくなるという悪いスパイラルにはまってしまいます。

まとめ

今回は見た目にも悪く重症化すると痛みを発生させる、魚の目について記事を書いてまいりました。文中でも触れている通り、男性よりも女性に気をつけてほしい疾患ですが、冒頭のようにあまりに一般的なものなので大抵の方は放置してしまいがちです。 また多くの場合、原因は靴にあると早合点して、柔らかい靴を履くようにしたり、締め付けのないビーチサンダルを履くようにするといった改善案をとりがちです。 しかしその原因がいつも履いている靴にあるのでなく、膝や骨盤のゆがみ足指の変形にあるとすると、魚の目を取り去っても再発しやすいですし、人は歳をとっていく毎に関節や身体が硬くなり改善に時間がかかってしまいますので、出来れば早めに対処するようにしましょう。 もしも魚の目の根本となる原因を取り除き、正しい姿勢をお求めであればお気軽に当院までご相談ください。